医療レーザー脱毛

レーザー脱毛の副作用~~ニキビ・乾燥肌・硬毛化・色素沈着~~

レーザー脱毛=レーザーで毛根に熱を加えて毛根を破壊する

レーザー脱毛の副作用を理解する前に、まず、レーザー脱毛の仕組みを簡単にご説明します。
レーザー脱毛の仕組みについては以下のリンクに詳しく説明しておりますのでご参照ください。

毛にはメラニンという色素が含まれています。
毛の黒さは実はメラニンの色でして、医療レーザー脱毛のレーザーを当てると毛根にある毛の中のメラニンに吸収されます。
レーザーのエネルギーはものすごく大きいので、毛の中のメラニンに吸収されると下の図のように毛根は急激に温度が上がります。(赤くなってるのが、それを表しています)

その熱が毛根の組織を破壊します。破壊された毛根は毛を作らなくなってしまいます。
このレーザー脱毛の仕組みをご理解いただければ、なぜ副作用が起こるのかもご理解いただけます。

レーザー脱毛の副作用① 毛嚢炎・ニキビ

上に書いたようにレーザー脱毛は毛根を破壊します。
毛根に軽いヤケドをさせているような感じです。
ヤケドをすると、その跡が張れたり、炎症を起こしたりします。
それと同じことが脱毛後の毛根にも起こります。
毛根の炎症は毛嚢炎になって出てきます。ニキビのような感じになりますが、化膿よりも炎症のせいです。

毛嚢炎=レーザー脱毛で毛根の組織が破壊されるので毛根が炎症を起こす

極端に言いますと、「レーザー脱毛が成功すれば、必ず毛根には炎症が出てしまう」ということです。

ありがたいことに当グループのレーザー脱毛は「よく効く」と患者さんからご好評をいただいております。
しかし、困ったことに

レーザー脱毛が効けば効くほど毛嚢炎は起こりやすい

のです。エステで診療したことはないのですが、おそらくエステの光脱毛だとそんなに毛嚢炎は出ないのではないでしょうか。

当グループでも他の医院でも、毛嚢炎を予防するために医師もナースもスタッフも必死です。
レーザー脱毛の際に

・施術中に冷やす
・施術後に薬を塗る

などはその炎症を抑えるためです。

患者さんに
「レーザー脱毛当日はお風呂に入らないでほしい」
とお願いするのは、せっかく抑え込んだ炎症がぶり返すのを避けたいからです。
他にも細かい注意をいっぱいさせていただいておりますが、全て、キレイなお肌を保つためですので、是非守っていただきたいです。

ここまで注意しても、毛嚢炎が出る場合があります。
もし、薬をもらっているなら、薬を塗るようにしてください。
でも、ひどい場合はやはりお電話いただくのが一番です。その上で、必要があれば診察させていただきます。

レーザー脱毛の副作用② 乾燥肌

上に出した図をご覧ください。
レーザーですが、当たり前ですが、毛根に行く前に表皮に当たっています。
その表皮にもメラニンがかなり含まれています。
脱毛のレーザーは表皮のメラニンにも吸収され熱を発生します。
そのため、表皮の表面がかるく荒れたり、水分が蒸発したりします。
これが乾燥肌の原因です。
困ったことに、これも脱毛効果を上げようと思えば思うほど、出る確率は上がります。

ほとんどの場合、軽いものですので、数日で問題がなくなりますが、症状を感じたら
保湿剤をしっかりと塗る
ことが大切です。予防的に塗っていただければ、なお効果的だと思います。
当グループでもご希望があればビーソフテンクリームを処方させていただいておりますが、ご自身の肌に合った保湿剤をしっかりと塗るようにしてください。

レーザー脱毛の副作用③ 湿疹

湿疹ですが、皮膚の炎症です。いくつかの原因でなります。

1、乾燥肌のところで書きましたが、レーザーが表皮のメラニンに吸収され、表皮の温度を上げます。
それがひどければ、表皮で炎症を起こしてしまいます。
すると、湿疹が出ます。

2、また、乾燥肌が続くと、アレルギーなどが起こりやすくなりますので、これまた湿疹が出る場合があります。

3、軽い毛嚢炎が湿疹に見える場合もあるでしょう。

いずれの場合も、まず、お薬をもらっているなら、お薬を塗ってください。
また、乾燥などの症状を感じるなら、保湿剤をしっかり塗るようにしてください。
もし、症状が強いようなら、やはり、お電話ください。

レーザー脱毛の副作用④ 色素沈着

これまた、上に出した図をご覧ください。
乾燥肌のところで書きましたが、脱毛のレーザーは表皮のメラニンにも吸収され熱を発生します。
それがひどくなると、表面がヤケドを起こす場合があります。
ヤケドまで行かなくても湿疹などの炎症が皮膚で起こると、それが治った後で炎症後色素沈着が起こります。

レーザー脱毛は毛根を殺すわけですが、メラニンを含んだ表皮の細胞も傷めつけて炎症を起こしたりします。そのひどい場合がヤケドです。
効果を上げようとすればするほど、副作用の発生率も上がります。
その結果出た炎症が治ってくると、色素沈着を起こしてしまうのです。

予防法としては、炎症が出たら、早めに対処すること
です。これまで出た注意をよくお読みください。あと、医院で出される術後の注意もよく守ってください。
それでも、炎症が強いようなら、やはり、早めにご相談ください。

炎症後色素沈着は多くの場合、数か月から1年で引いてきます。
ただ、まれに跡が残ってしまう場合がありますので、前もっての注意が一番重要です。

レーザー脱毛の副作用⑤ 硬毛化

女性の体毛は通常、細くて柔らかいです。これを軟毛と言います。
逆に女性でも頭髪は硬くて太いですし、男性のヒゲや、体毛でも胸毛などは硬くて太いです。これを硬毛と言います。
男性は年とともに眉毛がげじげじしてくることがありますが、あれは眉毛が年齢とともに硬毛化していくからです。

口のまわり、肩のあたり、乳輪、二の腕、内腿など様々な部位でレーザー脱毛を行うと、
軟毛が硬毛になってしまう=硬毛化
が起きることがあります。
これは数%で起こると言われているのですが、
原因が全く分かっていない
ために、どういう方に起こるのかもわかりませんし、予防も無理です。
出てきた場合も原因が分かっていないので、根本的な治療方法は確立されていません。
根気よく治療するしかありません。

ABOUT ME
Dr. M
S62東京大学医学部卒業 東大病院勤務 H1 開業 肌をナチュラルに若返らせる美容皮膚科の良さを皆様にもっと知っていただきたいと思っております。 スタッフ、ナースや、協力キュレーターさんの力も借りて、皆様に役に立つ情報をお伝えしたいと思っております。 ご意見、ご希望等あれば、是非、コメントいただければと思っております。
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